2023年10月18日、豊能町にて「相続と遺言」セミナーが開催されました。
講師には大阪弁護士会遺言相続センター所属の泉宏明弁護士が登壇し、多くの参加者が相続に関する基礎知識やトラブル防止策について学びました。
セミナー概要
本セミナーは、相続に関する基礎知識を中心に、相続開始後の流れや遺言書の作成方法、トラブル予防策について分かりやすく解説する内容でした。
相続に関するトラブルの解決方法や遺言書の種類と作成手順についても、具体的な事例を交えながら説明が行われました。
主な内容
1.相続の基礎知識
相続とは、亡くなった方(被相続人)の権利や義務を引き継ぐこと。
相続人の種類や相続分、権利義務の承継について解説がありました。
相続には「権利」だけでなく「義務」も含まれるため、借金がある場合には注意が必要です。
2.相続開始後の流れ
故人を見送った後、相続人や財産の調査を行い、遺産の分割や相続税の申告が必要となります。
特に相続放棄を検討する場合、相続の開始を知ってから3か月以内に家庭裁判所へ申述しなければならない点が強調されました。
3.相続トラブルの事例と解決策
相続人間での相続分争いや遺言書の有効性に関するトラブルが多発している現状を紹介し、その解決策として「公正証書遺言」の作成が推奨されました。
特に、遺言書がない場合や不備がある場合、相続人間のトラブルが深刻化するため、遺言書の適切な作成が重要とされました。
4.将来の相続に向けた準備
トラブルを防止するためには、元気なうちに遺産の内容を記録し、共有しておくことが大切です。
公正証書遺言の作成や、自筆証書遺言の書き方についても詳しく解説され、特に遺言書保管制度を活用することで検認手続を省略できる点が説明されました。
まとめ
「ひとは、亡くなるまでのあいだ、そしてなくなったあとの自分のことを自分で決めることができます。
色々な人の助けを借りながら、自分の人生を好きに決めてしまいましょう。」
相続は法律だけでなく、家族の思いを大切にすることが重要です。
泉弁護士は、人生の最後をより良く迎えるために、早めの準備が欠かせないと締めくくりました。
セミナー後には個別相談も行われ、多くの参加者が専門的なアドバイスを受ける機会となりました。
相続や遺言について少しでも不安がある方は、専門家に相談することをおすすめします。
当事務所では初回ご相談60分無料となっております。
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